測定レポート 『福井県産 建石さんの里芋【麻奈姫】』
測定日 |
産地 |
品名 |
品種 |
検体 |
硝酸態窒素 (ppm) |
糖度 (Brix) |
2024/11/27 |
福井県 |
建石さんの里芋【麻奈姫】 |
大 |
89.0g |
7.7 |
5.4 |
中 |
62.2g |
4.1 |
6.8 |
福井県・建石さんの里芋を測定しました。
過去、取り扱いがあった産地様ですが、測定は今回が始めてです。
建石さんが育てている里芋は、
大野在来種の「上庄の里芋・麻奈姫」。
福井県大野市の「故郷の味」として、特産品ともなっています。
もち米に似たデンプン質が豊富に含まれており、
他には無い美味しさを持っているとして、
ブランド産地・里芋と知られています。
煮込んでも煮崩れしにくいので料理がしやすく、
産地ではアイスにも使用される等、幅広く加工されています。
測定数値は、各個体で
大:硝酸態窒素濃度:7.7ppm 糖度:5.4度
中:硝酸態窒素濃度:4.1ppm 糖度:6.8度
となりました。
試食する為に加熱を行うと、
品種・商品説明通りの粘りが見られました。
レンコンを測定した時のような、糸引きが見られました。
口に入れた際も、もっちり感がよくわかります。
粘りが強く感じれれる、加熱してすぐ・熱いまま食べる
調理法に向いている里芋だと感じます。
(吉田紗知子)
測定日 |
産地 |
品名 |
品種 |
検体 |
硝酸態窒素 (ppm) |
糖度 (Brix) |
2024/10/21 |
高知県 |
明神さんの満天里芋 |
大 |
87.1g |
3.3 |
6.0 |
小 |
66.4g |
8.7 |
5.5 |
高知県・明神さんの里芋を測定しました。
前回は昨年2023/11/30に測定を行っています。
硝酸態窒素濃度は、
13.1ppm➡8.7ppmと検出されています。
前回よりも低い結果となりました。
糖度は、
7.2度➡6.0度と検出されています。
大小個体の数値差については、
大:硝酸態窒素濃度:3.3ppm 糖度:6.0度
小:硝酸態窒素濃度:8.7ppm 糖度:5.5度
となりました。
硝酸態窒素濃度には数値差が見られましたが、
糖度は大体同程度の数値となりました。
試食してみると、味付けをしなくても、
芋の優しい味が口に広がりました。
(吉田紗知子)
測定レポート 『鹿児島県産 特別栽培 南国与論の里芋』
測定日 |
産地 |
品名 |
品種 |
検体 |
硝酸態窒素 (ppm) |
糖度 (Brix) |
2024/06/06 |
鹿児島県 |
南国与論の里芋 |
大 |
108.5g |
16.8 |
6.4 |
中 |
108.6g |
10.1 |
5.8 |
小 |
76.2g |
13.6 |
7.5 |
今回は3検体の測定ですが、
うち2つは、個体差の比較のために、サイズ感が近いものを選定。
最後1つは、他2つよりもひと回りほど小さいものを選定し、
サイズによる違いの計測を試みました。
どの検体も、2つに切った中央を擦り下ろし、計測しています。
まず、硝酸態窒素濃度に関しては、
3検体とも10ppm台にとどまっており、個体差は少ないといえます。
次に糖度ですが、
検体Aが6.4度 Bが5.8度 Cが7.5度という結果です。
完全な傾向と言えるか、データ数的に判断が難しいところではありますが、
芋のサイズが小さいものに、糖度が高い個体が多いのではないかと感じ、
その関係性をグラフにしてみました。(右側画像参照)
過去すべての里芋の測定結果を範囲としたデータです。
このグラフは、検体の重量と糖度のみに着目したグラフであり、
産地や測定日は考慮していませんので、そのような目線でご覧頂けたらと思います。
緩やかではありますが、近似線が右下がりになっている、
つまり、重量が重い個体ほど、糖度がやや低い傾向にある といえそうです。
更にサンプル数が増えれば、このようなデータも正確性が上がりますので、
引き続き計測を続けていきたいと思います。
(渡部智加)
測定レポート 『鹿児島県産 特別栽培 南国与論の里芋』
測定日 |
産地 |
品名 |
品種 |
検体 |
硝酸態窒素 (ppm) |
糖度 (Brix) |
2024/03/26 |
鹿児島県 |
南国与論の里芋 |
大 |
146.4g |
3.4 |
5.1 |
中 |
94.8g |
7.7 |
5.0 |
小 |
58.1g |
11.0 |
7.4 |
鹿児島県・与論島の里芋を測定しました。
前回は昨年5/31に測定を行っています。
大中小と、サイズの個体差が見られたのでそれぞれ測定を行っています。
頂いたサンプル内では、今回測定の中にあたる90gや70g前後の個体が
一番多く見られます。
硝酸態窒素濃度は
大:3.4ppm、中:7.7ppm、小:11.0ppmと検出されています。
過去測定値と同じく、低い数値になっています。
糖度は、
大:5.1度、中:5.0度、小:7.4度と検出されています。
小のみ糖度差が大きく見られます。
送っていただいた状態から土付きが少なく、既に綺麗な状態だったので、
表面を洗う時間が余りかかりませんでした。
5分程の加熱で、触ると柔らかく、弾力を持った状態に変化しました。
試食してみると、里芋そのままの味がはっきりとしており、
ドロッとした柔らかさではなく、もっちりとした食感を感じました。
(吉田紗知子)
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